戦国の合戦に欠かせない武器
弓矢は、古来馬上から発射する武器として使われてきました。鎌倉時代には、戦いの前に鏑矢を打ち合うことが習慣化されています。
戦国時代になると、数百~数千もの徒歩の湯みたいが一斉に矢を放つ戦法が用いられるようになります。飛び道具の主役はやがて鉄砲に奪われますが、それでも戦国の合戦には欠かせない武器として使用されました。
戦国時代に用いられた代表的な弓は、四方竹弓と弓胎弓です。
四方竹弓は、土台である木の周囲に竹を貼り付けた合成弓です。弓胎弓は、竹を割った弓胎を芯とし、その両側面から側木で挟み、さらに内竹と外竹をにかわで貼り付けて作られました。
さまざまな鏃の登場
敵にダメージを与える役割を担ったのは、矢の先端に取り付けられた鏃です。使用目的に応じ、さまざまな種類が考案されました。
たとえば、先の尖った尖り矢は貫通用として用いられてました。平根には敵の傷口をさらに大きくする目的があったほか、腹部から抜く際に反り角によって腸などを引きずりだせたため、敵により深手を与えられた点が特徴です。
矢の先端が二つに分かれている雁股は実戦ではあまり有効ではなかったため、鏑矢に用いられるなど儀礼的に用いられるケースが一般的でした。
なお、矢につけられた矢羽には、鳥の羽が用いられました。当時の武将たちに人気が高かったのは、ワシやタカ、トキといった鳥の羽でした。
戦国時代をより楽しむための参考書籍
『戦国武将の解剖図鑑』本郷和人監修(エクスナレッジ)

戦時の兜・鎧・武器から平時の服装、茶器などの持ち物、城、人生を賭けた合戦までを完全図解!
『戦国の合戦と戦い方の絵事典』小和田哲男監修(成美堂出版)

本書は、地図やイラストによって戦国合戦の実像を深堀りし、主な合戦の情景を再現イラストとして掲載。さらに、準備過程、陣形や行軍の様子、合図となった鐘・太鼓・法螺貝などの使い方、首実検の模様に至るまで絵で解説。謀略、政策、兵站、多角的に戦国の戦を紹介。
『図解 武器と甲冑』樋口隆晴、渡辺信吾(ワン・パブリッシング)

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