世界遺産|金閣の歴史を簡単にわかりやすく解説|京都

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多くの文化遺産をいまに伝える京都

794年の平安京遷都以来、京都は日本の首都として1,000年以上もの歴史を刻んできました。そのため現在国宝や重要文化財、特別名勝に指定されている建造物や庭園など多くの文化遺産が残されており、在りし日の古都の雰囲気をいまに伝えています。

古都京都の文化財として世界遺産に登録されている社寺・城は、計17を数えます。そのうち13は、龍安寺や慈照寺、清水寺、仁和寺などの仏教寺院。なかでも建物全体に金箔(きんぱく)が貼られた金閣はとくに有名でしょう。

金閣の正式名称は鹿苑寺舎利殿

金閣は、正式には鹿苑寺舎利殿といいます。室町幕府第3代将軍足利義満の開いた北山第の一角に位置します。

足利義満
1358~1408年。征夷大将軍として武家の頂点に立つ一方、将軍を辞したあとは朝廷から太政大臣に任ぜられ、公卿としても栄華を極めた。

義満は風流豪奢を好んだことでも知られ、公家文化や禅宗文化発展の推進力にもなりました。歴史に名の残る北山文化は、北山第がその名の由来です。

金閣は寝殿造りの法水院、書院造りの潮音洞、禅宗様の究竟頂の3層からなり、平安時代から貴族の心の支えとなっていた浄土信仰と、鎌倉時代に興隆した禅宗信仰がひとつに結合された複雑な構成でつくられている点に特徴があります。

金閣という名称は、周囲に貼られた金箔が由来です。造営当初から金箔(きんぱく)が貼られていたと伝わりますが、金閣と呼ばれるようになったのは15世紀以降のことです。

1950年、鹿苑寺の徒弟が放火したことで金閣は炎上しました。その事件を参考に描かれたのが、三島由紀夫の『金閣寺』です。その後、金閣は再建されましたが、残念ながら国宝指定は解除されてしまいました。

しかし1994年に世界遺産に登録されたことで、その輝きが日本のみならず世界にまで伝えられることになったのです。

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