【早わかり日本の神々④】荒ぶる神から英雄神へと変貌を遂げたスサノオノミコト

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日本の神々
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神DATA

名称須佐之男命すさのおのみこと素戔嗚尊すさのおのみこと建速須佐之男命たけはやすさのおのみことなど
神格農業神・穀物神
主なご利益五穀豊穣・商売繁盛・家内安全など
主な神社八坂神社(京都)・熊野本宮大社(和歌山)・氷川神社(埼玉)など

「スサ」は「荒ぶる」という意味

 スサノオノミコトは、アマテラス・ツクヨミとともにイザナキの禊の際に産まれた三貴子の一柱です。

 イザナキはアマテラスに高天原(天上界)、ツクヨミに夜之食国(黄泉国)を支配するよう命じ、スサノオのは海の統治を任せました。

 しかしスサノオはその命令には従わず、母に会いたいと泣きわめくばかり。スサノオのすさまじい咆哮により、地上の樹木は枯れ果て、海も干上がり、世界中に悪神がはびこって禍が起こるほどでした。スサノオの「スサ」は「すさぶ(荒ぶる)」であり、その名の通りの神格を持っていたのです。

 やがて神々によって高天原から追放されたスサノオは、その後葦原中つ国(地上界)の出雲へと降り立ちます。そこでスサノオは、泣いている老夫婦とその娘クシナダヒメと出会いました。

 8つの頭と尾を持つヤマタノオロチという化け物に娘を生け贄として捧げようとしていることを知ったスサノオは、クシナダヒメを娘とすることを条件とし、見事ヤマタノオロチを退治しました。このとき、尾から出てきたのが草薙剣で、三種の神器のひとつとされています。

 その後、スサノオの系譜から日本の国造りを行なったオオクニヌシノカミが登場するように、スサノオは天神と国神とを結びつける役割をも果たしています。 

 現在は、五穀豊穣や厄除けなど、多彩なご利益をもたらす神として信仰を集めています。スサノオを祀る京都・八坂神社の夏の祭礼・祇園祭はことに有名ですね。

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