世界遺産|首里城の歴史を簡単にわかりやすく解説|沖縄

スポンサーリンク
城郭
スポンサーリンク

創建年代は不明

15~19世紀にかけて繁栄した琉球王国は、東シナ海に位置する地理的優位性を生かして貿易国として発展。独自の文化を形成しました。

時はさかのぼり12世紀頃のこと。沖縄の島々では按司あんじと呼ばれる支配層が各地にグスク(首長の城)を築いて対立しました。グスクは軍事拠点というよりも、宗教施設としての役割が大きかったといわれます。

その後、1429年に尚巴志が琉球を統一。琉球王国が成立すると、各地の按司たちは都である首里に移り住み、グスクは廃城となりました。

こうして首里城が唯一のグスクとして政治や外交、そして祭祀の拠点となったのでした。

なお、首里城の創建については明らかではありません。尚巴志の時代に築かれたと伝わり、その後、16世紀の尚清の時代に現在の城域となりました。

中国と日本の影響を受けた独特の建築様式

瑞泉門は1470年頃の創建。第二次大戦で焼失し、1992年に復元。

首里城は、東西約400m、南北約270m、面積約11万㎡の規模を誇ります。

城の入り口には中山門と守礼門が建ち、その奥の歓会門が正門です。

内郭には正殿や北殿、南殿、番所などが置かれ、中央広場である御庭うなは中国皇帝の使節を歓待する外交儀礼の場として用いられました。

そんな首里城の特徴は、建物に中国と日本、両国の影響が見られる点にあります。

正殿の柱に施された雲龍紋などいたる所に見られる龍の装飾は中国皇帝の象徴、一方、屋根の唐破風の建築様式は日本の影響を受けてのものです。

地理的に中国と日本に挟まれた琉球王国にとって、国の独立を保つためには両国と良好な関係を維持する必要がありました。

首里城からは、そうした政治的立場に置かれていた琉球王国の姿が浮かび上がってきます。

世界遺産をもっと知りたい方におすすめの書籍一覧

世界遺産 絶景でめぐる自然遺産 完全版』地球の歩き方編集室・編(学研プラス)

世界中を旅した地球の歩き方編集部が、2021年新登録も含むすべての「自然遺産」と「複合遺産」を完全網羅。世界遺産の見どころや地球の歴史、大自然と動植物の謎について、美しい絶景写真と旅の雑学とともに解説。世界遺産を学べる保存版の1冊。

Amazonで見る>

楽天市場で見る>

世界遺産の歩き方 学んで旅する!すごい世界遺産190選』NPO法人世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局・監修(学研プラス)

世界遺産検定事務局監修。世界中の世界遺産を旅した「地球の歩き方」と「世界遺産検定」が初コラボ。現地に足を運びリアルに旅したからこそわかる、生きた世界遺産の情報や雑学、世界遺産をもっと深く学べる豆知識をたっぷりと紹介。特に世界遺産検定によく出る、すごい世界遺産190件をわかりやすいテーマ別に厳選。最新の世界遺産の基礎知識はもちろん、知っておきたい登録の背景や世界遺産検定の過去問クイズ、動画なども紹介。実際に世界遺産を訪問した検定認定者の体験談やトリビアなども掲載し、世界遺産検定対策に必読の最強の一冊。

Amazonで見る>

楽天市場で見る>

るるぶ 歴史がわかる 世界遺産イラスト大図鑑 (こども絵本)』(JTBパブリッシング)

「透視図」「再現図」「鳥瞰図」の3つの超詳細イラストで、国内外の世界遺産を世界の歴史に沿って解説。多くの文献をもとに描いたイラストを使い、写真では見えない部分まで、細かく世界遺産の素顔を紹介。歴史的背景などを解説する「ちょこっと世界史学習」や遺産の不思議や疑問に答える「教えて!Q&A」、「現在の姿を写真でチェック」など見ているだけで歴史への興味が湧く、こどもの歴史勉強の入口となる一冊。

Amazonで見る>

楽天市場で見る>

『世界でいちばん素敵な世界遺産の教室』片岡英夫監修(三才ブックス)

世界でいちばん素敵な教室シリーズ第28弾!心に刻みたい人類の軌跡、地球の軌跡!美しい写真とシンプルなQ&Aで伝えるビジュアル図鑑。

Amazonで見る>

楽天市場で見る>

タイトルとURLをコピーしました