世界遺産|厳島神社の歴史を簡単にわかりやすく解説|広島

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神社
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厳島神社を築いたのは平清盛

広島県に鎮座する厳島神社は、日本三景のひとつである「安芸の宮島」を代表する建築物です。

現在見られる厳島神社の社殿群を造営したのは、平安時代に平家の栄華を築いた平清盛でした。

平清盛(1118~1181年)
祖父・正盛、父・忠盛が院近臣として築いた地位と財力を基盤とし、幼い頃から政界へ進出。武家として初めて公卿に名を連ねたほか、太政大臣従一位にまで昇進。平氏政権を樹立し、平家の全盛期を築く。日宋貿易を推進したことでも知られ、大輪田泊(現在の神戸港)を開いた。

そこには平安時代の貴族の住居である寝殿造の様式が取り入れられ、たび重なる再建にもかかわらず、往事の面影をいまに伝えています。

大鳥居はなぜ倒れない?

厳島神社には多くの見どころがありますが、なかでも人気を集めるのはやはり海上にそびえ立つ大鳥居ではないでしょうか。

海中深く埋まっているのかと思いきや、なんと海中に打ち込まれた松丸太の千本杭の上に乗せているだけ。土台を掘らずに自然の重みで立っているのですから驚かされます(この工法を掘立構造といいます)。

いったいなぜ鳥居が傾かないのか、不思議に感じている方も多いでしょう。じつは鳥居の上部の島木の部分には合計で7トンもの石が詰めることで鳥居の重さを増してバランスを保っているのです。

それにしても、なぜ古代の人々は海上にこのような大鳥居を築いたのでしょうか。

その答えは、対岸の宮島にあります。

古来、宮島は神域を見なされ、人が立ち入ってはいけない禁忌の場所とされていました。そこで人々は神の土地である島ではなく、対岸に遙拝所を設けて神を崇めたのです。

そして鳥居は、俗界と神域を隔てる役割を果たします。

古代の人々は海上に鳥居を築くことで、その向こうにそびえる宮島が神域であることを示したのでした。

現在の鳥居は1875年に再建された8代目のものです。高さは約16m、総重量は約60トンにも及びます。

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