世界遺産|海事都市グリニッジの歴史を簡単にわかりやすく解説|イギリス

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世界史
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グリニッジに残るイギリス海軍の建造物

グリニッジ天文台

海事都市グリニッジは、ロンドン東部のテムズ川沿いに位置しています。グリニッジ子午線やグリニッジ標準時で知られるこの地は、かつてのテューダー朝の諸王が愛した場所でもありました。1428年には「ベラ・コート(美しい宮殿)」という名の建造物が建てられ、当時のイギリスの中心地となりました。

ベラ・コートは17世紀末には取り壊され、その跡地には海軍の療養施設がつくられてました。現在は旧王立海軍大学となっています。

また、グリニッジ桟橋近くには、当時もっとも美しい快速帆船とたたえられ、中国から新茶をイギリスへ運んでいたカティ・サーク号が係留されています。

このように、グリニッジにはイギリス海軍にまつわる建造物が数多く建ち並んでいるのです。

なぜ海事都市は誕生したのか

グリニッジが海事都市となったのは、16世紀半ばのことでした。時のヘンリー8世がグリニッジに造船所を設け、水上交通の表玄関としたことがはじまりです。

その後、イギリスはチャールズ2世の時代に世界を制すべく、海運国家政策を打ち出します。しかし当時は船の正確な位置を把握できず、座礁事故が多発する始末でした。

そこでチャールズ2世は、船位確認の基礎となる天文学を推進し、緯度・経度を正確に測定するために王立天文台を建設しました。

こうして航海術を発展させたイギリスは海運国家としての地位を確立。世界各地に植民地を拡大し、最盛期には世界の4分の1を支配下に置く大帝国となりました。

その後、ロンドンの発展とともに空気環境が汚染されたため、王立天文台は1958年にサセックス州ハーストモンソーへと移されました。グリニッジに残る旧王立天文台の一部は、国立海事博物館として使用されています。

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