世界遺産|アブシンベル大神殿の歴史を簡単にわかりやすく解説|エジプト

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世界史
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神格化されたファラオの神殿

アブシンベル大神殿

エジプト・ナイル川上流一帯のヌビア地方に位置するヌビア遺跡群のなかで、アブシンベル大神殿は最大規模を誇ります。前1264年から前1256年にかけて、エジプト新王国第19王朝3代ラメセス2世が建造しました。

正面の入り口に並んでいる4体の像は、いずれもラメセス2世をかたどったものです。高さは約22mにも及びます。

奥行約63mの大神殿奥には至聖所があり、宇宙創造の神プタハと王の守護神アメン・ラー、太陽神ラー、神格化されたラメセス2世の石像が安置されています。

大列柱室の壁に刻まれているのは、ヒッタイト王国と矛を交えたカデシュの戦いの記録。実際には引き分けに終わりましたが、ここでは王の武勇をたたえるためにエジプトの勝利をうたうものとなっています。

もともと古代エジプトの支配者にとって、神殿や王宮、王墓などの建設は行政の拠点確立のみならず、自らの威信を示す重要な事業と位置づけられていました。アブシンベル大神殿も同様の目的で建造されました。

ラメセス2世は自身を神格化した像と巨大な神殿を築くことで、エジプトが誇る絶対的な力と自身の威光を世に広く知らしめようとしたのでした。

世界遺産誕生のきっかけとなったダムの建設

アスワン・ハイダム

ところがアブシンベル大神殿をはじめとするヌビアの遺跡群は、1959年、アスワン・ハイダムの建設にともなって水没の危機にさらされることになりました。

このとき立ち上がったのが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)でした。ユネスコによって移籍の保護・保存を訴えるキャンペーンが展開されたことで、アブシンベル大神殿は5年もの歳月をかけて約64m高い現在地に移されることになったのです。

また、これを契機として1972年に世界遺産条約が締結されました。

なお、ダムの完成後、ナイル川の水位は65m近く上がったため、かつての神殿は現在、水のなかにあります。

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