戦国時代の合戦に用いられた武具⑤槍|大河ドラマ『豊臣兄弟』をもっと楽しむ

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戦国時代の合戦に用いられた武具⑤槍 戦国時代
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戦国時代の主流武器

戦国時代、槍は主要な武器として重宝されました。一人前の武士は必ず槍を所持することが義務付けられたほどです。勲功第一も、一番太刀から一番槍へと変化しました。

槍が重宝された理由は、鎧を着用した敵を刀では殺傷しにくくなったためです。その点、槍であれば鎧の隙間から相手を攻撃できました。

槍には、柄の短い持槍と、柄の長い長槍がありました。長いものでは、3間半(約6.3m)にも及んだほどです。例えば織田信長は、3間と3間半の長柄の槍を織田家風としたことが『信長公記』に残されています。

一方、長柄の槍は馬上での扱いには不向きだったため、騎馬武者は1間~2間の持槍を用いるケースが一般的でした。



槍を用いた戦法

槍の基本的な攻撃方法は、叩く、払う、突くの3つです。攻撃箇所として有効とされたのは、顔、喉、脇の下、腕の内側、股、大腿部、足の甲などです。

打突の衝撃で相手に脳震盪を起こさせたり、籠手や脛当てなどの上から打撃を与えて相手の動きを止めたりすることも可能でした。

また、合戦に多くの足軽が動員されることになったのも、戦国時代に槍が普及した理由の一つです。刀や弓と違い、槍は圧倒的に使いやすかったのも理由といえます。

実際の戦場では、足軽を3列~8列程度に並べ、槍先を前にして相手の進軍を防ぐ槍ぶすまとよばれる戦法などが用いられました。この槍ぶすまは織田信長が考案したものといわれています。技量のない足軽でも有効な戦力になることを示したことから、槍ぶすまは一般的な戦法として用いられるようになります。



戦国時代をより楽しむための参考書籍

『戦国武将の解剖図鑑』本郷和人監修(エクスナレッジ)

戦時の兜・鎧・武器から平時の服装、茶器などの持ち物、城、人生を賭けた合戦までを完全図解!

『戦国の合戦と戦い方の絵事典』小和田哲男監修(成美堂出版)

本書は、地図やイラストによって戦国合戦の実像を深堀りし、主な合戦の情景を再現イラストとして掲載。さらに、準備過程、陣形や行軍の様子、合図となった鐘・太鼓・法螺貝などの使い方、首実検の模様に至るまで絵で解説。謀略、政策、兵站、多角的に戦国の戦を紹介。

『図解 武器と甲冑』樋口隆晴、渡辺信吾(ワン・パブリッシング)

「歴史群像」の好評連載が新規書き下ろし頁を加えて1冊に! 平安から戦国末まで、日本の武器と甲冑は戦争や戦い方の変化に伴ってどのような変化を遂げたのか。美術品としてではなく「戦うための道具」という観点からカラーイラストとともに図解する。

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