戦国時代の合戦に用いられた武具①兜|大河ドラマ『豊臣兄弟』をもっと楽しむ

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戦国時代の合戦に用いられた武具①兜 戦国時代
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兜の進化

兜は、戦場で敵の攻撃から頭部を防御するために作られたものです。頭部を守るための鉢と、首を守るためのしころから成り立っています。

頭部は人間の急所であるため、すでに古墳時代から鉄製の兜が用いられていました。

南北朝時代までは鉢の部分が丸い円山形の星兜や筋兜が一般的でしたが、室町時代に入ると、兜の前後にふくらみを持たせた阿古田形兜と呼ばれる装飾性に富んだ兜が上級武士の間で流行しました。

しかし、阿古田形兜には重く、かつもろいという欠点がありました。

そこで戦国時代になると、より戦闘に適した実戦向きの兜が作られるようになったのです。

そのひとつが、頭形兜です。頭形兜は装飾性をできる限り排除し、鉄の鍛えを重視した実用性に富んだ防具で、幕末にいたるまで使い続けられました。

また、鍛えのよい板金をつなぎ合わせた筋兜、板金を貼り止める鋲を表に見せた星兜、桃の実のような形をした桃形兜など、さまざまな種類の兜が作られていきました。



兜はステータスの象徴

戦国時代末期になると、烏帽子や動物、神仏などをかたどった変わり兜が登場します。

これには、戦場で誰よりも目立つ意図が秘められていました。

戦場での活躍は、その後の論功行賞に影響を与えます。しかし、兜をかぶっていると、誰が誰だかわからない状態に陥りかねません。

そこで変わり兜をかぶり、自分が誰であるかを傍目にもわかるようにしたのです。

また、兜は誰でもかぶれるものではありませんでした。つまり、兜は自身のステータスを第三者に誇示する意味合いも持っていたのでした。



戦国時代をより楽しむための参考書籍

『戦国武将の解剖図鑑』本郷和人監修(エクスナレッジ)

戦時の兜・鎧・武器から平時の服装、茶器などの持ち物、城、人生を賭けた合戦までを完全図解!

『戦国の合戦と戦い方の絵事典』小和田哲男監修(成美堂出版)

本書は、地図やイラストによって戦国合戦の実像を深堀りし、主な合戦の情景を再現イラストとして掲載。さらに、準備過程、陣形や行軍の様子、合図となった鐘・太鼓・法螺貝などの使い方、首実検の模様に至るまで絵で解説。謀略、政策、兵站、多角的に戦国の戦を紹介。

『戦国期風俗図の文化史: 吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」』井戸美里(吉川弘文館)

山口県岩国の吉川家伝来「月次(つきなみ)風俗図屏風」。その形態や画面構成、主題・モティーフ選択は異色で、大田植・富士巻狩など地方・歴史に取材した題材も含み、同時代の風俗画作品とは異なる風景を描く。作品成立に関わった安芸・周防の土壌に根づいた文化の諸相を、美術をはじめ文学や芸能・歴史などから横断的に考察し、作品の実態と広がりを解明する。

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